感染症よもやま話

2019 05/30 若いお医者さんへ

ワクチン保管温度

ワクチンは『ワクチン等生物学的製剤の取り扱いについて』で保管温度が規定されています。不活化ワクチンは遮光し凍結を避けて10℃以下。生ワクチン(おたふくかぜ、水痘、風しん、麻しん、麻しん風しん混合MR)は遮光して5℃以下となっています。ワクチン製造業者から医療機関への納入までは厳密に温度管理されています。しかし、庫内実測値から一般の冷蔵庫で常に5℃以下を保つことは困難です。このような保管状態でワクチン力価が保てるかは不明です。そのため私は生ワクチン本体(凍結乾燥品)を冷凍庫に、溶解液は不活化ワクチンと一緒に、冷蔵庫に別々に分けて保管しています。最近、麻しん、風しんの流行が問題になっていますが、ワクチンを2回接種していても発症する人が散見されます。この場合、生体側の特殊な問題か、あるいは使用したワクチンの力価の低下がなかったのか、疑問を感じています。今後、ワクチン接種をする機会がある医師へのお願いですが、ワクチンが納入されてからの温度管理にも関心を持ってもらいたいと考えています。