お知らせ

2019 02/11 お知らせ

細菌感染症と私 臨床医のつぶやき

私は医学部卒業後大学病院で研修することなく市中病院で小児科医として臨床一筋に過ごしてきました。日常診療で患者さんと接しているといろいろな疑問が生じ、それらを対象として研究をしてきました。扱った主な分野は細菌性髄膜炎を30年近く研究していました。Hib ワクチン、肺炎球菌ワクチン導入後は細菌性髄膜炎症例が激減し、最近の5年間は乳児ボツリヌス症と関係するようになりました。その他、かかわった細菌はA群溶連菌、B群溶連菌、カンピロバクター、インフルエンザ菌、肺炎球菌、大腸菌、リステリア菌等でこれらについての英文、和文の論文をいくつか発表しました。論文を書くときは一字一句に意味を込め、無駄な部分はそぎ落とす作業をしますのでその分野に興味を持たない人には著者の真意が伝わらない もどかしさ を感じました。興味を持たない人は当然のことながら読まない、苦労した論文が忘れ去られてしまう無念さを感じます。

このホームページでは研究してきた事柄を若いお医者さん、また、医学に興味を持っている人たちにも分かりやすく書いてみたいと思います。

乳児ボツリヌス症について何回かに分けて書きます。

『感染症よもやま話』の 若いお医者さんへ あるいは 子育て中のママパパへ をご覧ください。