私は多感な中学・高校時代を神戸市灘区にある六甲学院で過ごしました。この学校はイエズス会のミッションスクールで、初代校長　武宮隼人神父はかなり特異な教育方針をもっていました。中学生のころから約20年間私が医師になってからも武宮隼人神父から薫陶を受けました。その内容は簡単に言うなら、自分でよく考えること、よその人がやっていることを真似るのではなく、正しいと思えることをやり遂げることではなかったかと考えます。小児科医として自分の知識、経験から判断して、患者さんに最適な治療、アドバイスをすること。お金が儲かる、世間ではそんなことはしないと思われることでも、自分の信念を曲げないこと、ではないかと思います。クリニックの将来を考え、医療法人にするにあたって名称をどうするか、その時自然に　隼人会　が浮かびました。

院長　森川嘉郎