お知らせ

2018 07/12 お知らせ 子育て中のママパパへ

西日本豪雨と予防接種

2018年7月の西日本豪雨では広島県、岡山県、愛媛県で多くの犠牲者がでました。震災直後は食料、水、衣類など生命を維持する品物が必要とされますが、次に被災された人々の健康管理が重要になってきます。極度の緊張、睡眠不足、不規則な食事、不衛生などによって健康な大人でも体調を崩すことが多く、老人、子どもはなおさら病気にかかり易くなります。特に、梅雨明けの高湿度、高温による熱中症にも注意が必要です。被災地では水たまりでの蚊の大量発生も予想されます。このような環境ではすでに克服されたようにみえる感染症が猛威をふるう危険があります。

日本で接種できる予防接種はBCG(結核)、四種混合ワクチン(百日咳・破傷風・ジフテリア、ポリオ)、MRワクチン(麻しん・風疹)、日本脳炎、インフルエンザ、水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、Hib髄膜炎、肺炎球菌髄膜炎、などです。小児科クリニックで子ども達に予防接種をしていると大部分のお母さんには予防接種の重要さを理解してもらえるのですが、必ず何人かは次のような質問をします。

「このワクチンをして副作用はありませんか」、「この病気は日本にはもうないそうですが必要ですか」、「自然に罹るのを待った方がいいと聞きましたが」などです。今回の豪雨の後は話の内容を変ています。『被災地で子どもがHib髄膜炎に罹ったら、殆ど助からないでしょう。けがをすると破傷風になるかも知れない。夏、洪水が起きると蚊が大発生して日本脳炎が流行るかも知れない。』と、かなりきつく説明します。

人は自然災害ばかりでなく、その他の要因でも劣悪な環境で生活せざるを得ないことがあるかも知れません。そのような環境でもたくましく生きていく精神力、また、病気に負けない強い体を作ることは親の大事なつとめだと思います。予防接種は丈夫な体を作る手段の一つです。